釣ったばかりのおいしい魚を持ち帰るには、クーラーボックスは欠かせない道具です。
釣り用のクーラーボックスは、持ち運びに便利なコンパクトなものから、大物を丸ごと入れられる大型のクーラーボックスまで、さまざまなものがあります。
今回は、そんなクーラーボックスの選び方について詳しく解説しつつおすすめの製品も紹介しますので是非参考にしてください。
目次
釣り用クーラーボックスとは?

釣り用のクーラーボックスは、高い保冷力が特徴で、朝釣った魚を一日中新鮮に保つことができます。
特に夏場はとても暑く釣った魚を保存するためにクーラーボックスは必需品。
魚を持ち帰ったときにおいしく食べてもらうためには、一日中保冷できる性能が重要です。
クーラーボックスには様々なものがあり大きな魚を丸ごと入れられる長い形状や、ロッドホルダーの取り付けることができるタイプのものもあります。
クーラーボックスの使い方

釣り用のクーラーボックスの性能を最大限に引き出すには、箱の大きさに見合った十分な氷が必要です。氷は現地で購入することも、持参することもできますが、一日中釣りをしていても溶けないように、クーラーに十分な氷を入れる必要があります。
おすすめは、ペットボトルに水を入れて凍らせる方法です。
この方法なら、クーラーの大きさに応じてペットボトルの本数を変えることで、適切な氷の量を調整することができます。
また、釣りをしている間に冷却水がなくならないように、クーラーの開閉はなるべく少なくする必要があります。クーラーの開閉回数が多いと、中の冷気が逃げてしまいますので頻繁に開け閉めするのであればクーラーの上部に小さな通気口があると、冷気が逃げにくいのでおすすめです。
釣る魚や目的・容量からクーラーボックスを選ぶ
クーラーボックスを選ぶ際に重要な容量選びは、まず釣りたい魚より適したサイズのクーラーをボックス選ぶとよいでしょう。
具体的な魚のサイズと適した容量は以下の通りです。
アジやキス、メバルなど比較的小型の魚を釣る場合は、容量6~15リットルのクーラーが、持ち運びしやすく、移動が多くさまざまな場所から積極的に魚を狙う場合は、容量10リットル以下のクーラーがおすすめです。
ブリやハタ系、グレなどの中型魚には、容量15~30リットルのクーラーがおすすめです。
15~30リットルのクーラーボックスは汎用性が高く、初めてクーラーボックスを購入する方にはおすすめのサイズになります。
サワラやブリ、マダイなどの中・大型の魚を釣りたい場合は、30~60リットルの容量のクーラーを持っていくとよいでしょう。
大型のサワラやブリ、ヒラマサなどは15〜30リットルのクーラーに入らないことがあり、魚は丸ごと持ち帰ったほうがおいしく食べることができます。
そのため、大物を狙う釣りでは、できる限り大容量のクーラーを購入することをお勧めします。飲み物の量やクーラーの大きさなども、容量を選ぶ際のポイントになります。
サイズや断熱材でクーラーボックスを選ぶ

釣り用クーラーボックスのサイズ選びで最も重要なのは、外寸ではなく内寸が重要。
ブリやヒラマサなどの大型魚は特に体長が長いので、クーラーに入れるには、体を曲げて入れる場合が多くなります。体を曲げてクーラーに入れておくと曲がった状態で魚が硬くなり、魚をさばくときにさばきにくくなります。
その為、魚が不自然な形に曲がらないよう、できるだけ魚がまっすぐになるような内寸のクーラーを選ぶことをお勧めします。
保冷能力は、断熱材の種類や断熱構造によって異なります。クーラーボックスを冷やすためには、断熱材が重要です。釣り用クーラーボックスの断熱材には、保冷力の高い順に、真空断熱パネル、発泡ポリウレタン、ポリスチレンの3種類があります。
真空断熱パネルは、断熱材を真空状態にすることで、発泡スチロールの約10倍の保冷力を発揮します。高い冷却能力により、真夏の釣りや数日間の釣りでも魚の鮮度を保つことができます。しかし、冷却能力が高い分、他の断熱材よりも高価になる傾向があります。
発泡ウレタンは、ポリスチレンの約1.5倍の保冷力を持つ断熱材です。真空断熱パネルよりもリーズナブルで、近場の釣りから終日釣行まで問題なくこなせる性能を持っています。
発泡スチロールは、断熱性では劣るものの、低価格で軽量なため、断熱材として魅力的な素材です。断熱層は寒さに弱いが、多くのメーカーが断熱層の厚みを確保し、近くで釣りをするときに十分な鮮度を保つことができます。
クーラーボックスの機能をチェック
釣り用クーラーボックスは、さまざまな機能を搭載したものがあります。
その中でも、あると便利な機能は以下の3つです。
取り出し口は、メインの開口部とは別に設けられた小型の開口部のことで、冷気を逃がしにくいというメリットがあります。特に数が釣れる小型狙いの釣りや飲み物を取り出す際にお勧めの機能です。
両開きフタは両側から開閉でき、多くの場合は蓋自体を完全に取り外しが可能です。
釣り場でのスムーズな開閉や、蓋の掃除に便利な機能です。
水栓は、内部に溜まった水を排出するためのもので、クーラーに直接氷を入れる方には特におすすめです。また、洗浄後にも水を抜くことができ、クーラーを清潔に保つことができます。
その他に、持ち運びに便利なキャスター付きのモデルもありますが、まずはシンプルなモデルを選ぶことをおすすめします。
クーラーボックスのオプションパーツをチェック!
釣りに便利な各種オプションパーツ。
釣り用クーラーボックスは、クーラーとしての機能だけでなく、釣りに役立つ様々なオプションパーツを装着することができます。
代表的なものに次の3つがあります。
ロッドホルダーは、釣った魚から針を外すときや餌を交換するときにとても便利なオプションパーツです。特に、複数のロッドを持ち歩く方におすすめです。ロッドホルダーの中には、キャスティングロッドのロッドホルダーとしても使用できるものがあります。
トレイは、クーラー内部の整理に便利なオプションパーツです。すぐに取り出したいものや、魚とは別のものを収納するのに適しています。また、エサの保管場所としても便利です。
サイドポケットは、クーラーの側面に取り付けるポケットです。さまざまなものを収納でき、ペンチやハサミなどの収納に便利です。また、餌を素早く交換するためのベイトホルダーとしても使用可能です。
クーラーボックスの性能をチェック

蓋が外せるクーラーボックスはお手入れが簡単で便利です。
釣行後にクーラーボックスを洗浄しないと、生臭さなどの臭いが付着することがあります。
それを防ぐため、清潔に保つためには、常に掃除をするために掃除がしやすいことが重要です。お手入れの簡単なクーラーには、以下の特徴があります。
突起物があると、クーラーの内部を洗うのが大変です。また、突起物に臭いが付着することがあるので、なるべく突起物の少ないフラットなクーラーボックスを選ぶことがオススメ。
また、蓋と本体との取り付け部分は掃除がしにくく、汚れがたまりやすいので、蓋が完全に取り外せると、これらのパーツが洗いやすくなり、本体内部も掃除しやすくなります。
最後に洗浄後の水切りには水栓があると便利!コックを開ければ水を流しながら洗えるので、釣りの後の洗浄も楽々行えます。
釣り用クーラーボックスのおすすめ20選!
プロックス クールジャグジーミニ
5,000円以下で購入できるミニクーラーボックスです。
断熱材に「発泡スチロール」を使用しており、容量も5.5Lと軽量で持ち運びがしやすいのが特徴です。
エビ網とランディングネットが付属しているので、エビのまきや生きたエビを使用した餌釣りにも使えます。
ダイワ ミニクール
ミニクールは釣り人向けのダイワより発売されている小型クーラーで、3サイズ(6.5リットル、8.5リットル、10.5リットル)が用意されています。
断熱材に軽量なスチロールを使用し、最も重い10.5lサイズでも2kgと持ち運びに便利な重さです。
また、価格もリーズナブルなので、初心者の方の最初のクーラーとしてもおすすめです。
ダイワ ソフトクール
ソフトクールは、使わないときはコンパクトに折りたためるソフトクーラーです。
壁面10mm、底面20mmの厚い断熱材により、高い保冷力を発揮します。
一番小さいサイズの8リットルで、氷を完全に溶かさずに約25時間保存でき、使用後は、PVC製の内蓋を取り外すことができるので、簡単に掃除ができます。
ダイワ ライトトランクα
トランクαは中型魚の狙いの釣りにお勧めの32リットルと24リットルのクーラーボックスです。
重量は最軽量の24リットルモデルで4kg、32リットルモデルでも4.6kgと軽く、このサイズのクーラーでは最軽量のクーラーボックスになります。
断熱材は、用途や予算に応じて、6面すべてに真空断熱パネルを採用した「6面真空」、熱がこもりやすい裏面に真空断熱パネルを採用した「1面真空」、冷却性能とコストパフォーマンスに優れた「ウレタン」、低価格の「スチロール」の4種類から選ぶことができます。
外寸:24ℓ/31.5×69×34 32ℓ/31.5×60.5×30.5
重量:24ℓ/4kg~5.3kg 32ℓ/4.6kg~6.1kg ※断熱材による
ダイワ スノーライン
スノーラインは、小~中型魚の釣りに最適なクーラーで、サイズは2.9、12、18、24リットルの4種類。
特に2.9リットルサイズは、重量800g、外形寸法13×22×26cmとかなり軽量・コンパクトなサイズになっています。短時間で釣行したい方におすすめです。
一番小さい2.9リットルサイズを除き、500mlのペットボトルが縦に入るように設計されています。
ダイワ クールライン 800/600
アジやワカサギなどの小物釣りに最適な6リットル、8リットルの小型クーラーです。
断熱材は真空パネル、ウレタン、スチロールの3種類から選ぶことができ、保冷力を求めているかたにも充実なラインナップ。また、天面に取り出し口が付いている為冷気を逃さずに魚を入れたり中身を取り出したりすることができます。
蓋は取り外しができ、コンパクトながらお手入れも簡単なのが良い所です。
ダイワ クールラインα ライトソルト
アジング、メバリングやエギングなどのライトソルトベイトゲームに最適な10リットルと15リットルの小型クーラーです。
ロッドホルダーが2つあり、サイドポケットも付いているので、複数のロッドで釣りをしたい方にもおすすめです。また、両開きのフタや天面の取り出し口など、クーラーに必要な機能を搭載しています。
断熱材は2種類から選ぶことができます。発泡ウレタンとスチレン。
ダイワ ダイワ RX
12L、18L、26L、32Lと幅広い容量があるダイワのクーラーボックスです。断熱材は2種類から選ぶことができ片面真空と発泡ウレタンの2種類の断熱材があり、一日中釣りをするのに適しています。
また、場所を取らないロングハンドルを採用し、コンパクトに収納することができます。また、内部にトレイを備えているので使い勝手も抜群です。
ダイワ クールラインα
容量は10、15、20、25リットルと、アジ・メバルなどの小さな魚からサバやグレ、ツバスなどの中型の魚に適しており、最初に選ぶクーラーボックスとしておすすめです。
両開きのフタ(全機種)、上部取り出し口(Xシリーズのみ)、水栓(25リットルモデルのみ)など、クーラーボックスに必要な機能が多く、掃除やメンテナンスが簡単に行えるのも良い所。
予算や用途に合わせて、断熱材の種類を選ぶことができます。
また、本体は補強されており、クーラーボックスの上に座ることも可能です。
ダイワ シークールキャリー II 2500
キャスターとハンドルを装備し、長時間の移動にもおすすめのアングラー向けクーラーボックス。25リットルの容量で、小型魚から中型魚まで、さまざまなフィッシングシーンに対応する汎用性の高さが特徴です。
クーラーの上にリュックサックなどを載せることができるので、荷物が多い人でも楽に持ち運ぶことができます。
キャリーハンドルを使って収納すると、通常のクーラーと同じようにコンパクトになります。
ダイワ プロバイザーHD
プロバイザーHDは取り出し口搭載(21L、16Lモデル)、両開きフタ、水栓など、フィッシングクーラーボックスに求められる機能をすべて備えたモデルです。
特に水栓は、上蓋を開けずに水を抜くことができ、外側からダイヤルを回すだけで開閉が可能です。断熱材は「6面真空」「底面1面真空」「ウレタン」「スチロール」の4種類から、予算や用途に合わせて選択することができます。
外寸:35×57.5×34
重量:4.5kg~6.3㎏ ※断熱材による
ダイワ トランクマスターHD II
48リットルと60リットルの2タイプ、大型の魚を曲げずに収納できる大型クーラーボックスです。
60リットルタイプは内寸85cm、45リットルタイプは内寸75cmで、ブリなどの大型青物も安心して入れることができます。
キャスター付きで、側面の取っ手を使えば一人でも簡単に持ち運びができます。
断熱材は「5面真空パネル」「3面真空パネル」「底面1面真空パネル」「スチロール」の中から選ぶことができますので予算と用途に合わせて選択しましょう。
自重:11.2kg
内寸:29×85×23.5cm
外寸:29×85×23.5cm
断熱材:5面真空パネル
シマノ ホリデークール 26L
ホリデークーラーは1万円前後で購入でき、26リットルという大きさで中小魚も入れることができる汎用性から、初めてのクーラーボックスとしてとてもおすすめのクーラーボックスです。
500mlのペットボトルが22本入るので、小型から中型の魚の釣りに最適で、お弁当や飲み物を入れるスペースも十分に確保することができます。
断熱材には「発泡ポリスチレン」を使用し、軽量化を実現しました。
シマノ フリーガ ライト 20L
中型魚を狙うアングラーにオススメの20リットルクーラーボックスです。
リブは補強梁の役割を果たし、耐久性の高い素材を使用することで、釣行時の椅子としての使用も可能です。
また、軽量・コンパクトなので、釣行時の取り回しも良好です。
断熱材に発泡スチロールを使用し、1万円以下で購入できる価格も魅力的です。
シマノ フィクセル ライト 22L
船上での釣りから防波堤や磯での釣りまで、さまざまなシーンで使える22リットル容量のクーラーです。
片手で蓋が開けられるので、片手で竿を持ったままでも素早く出し入れできます。また、補強リブや強度の高い素材を使用しているため、耐久性に優れ、椅子としても安心して使用できます。
断熱材には発泡スチロールを使用。また、本体内部には抗菌剤入りの樹脂を使用し、クーラー内部を清潔に保ちます。
シマノ フィクセル ベイシス 22L
22リットルと汎用性の高いサイズで、初心者のアングラーにもオススメのクーラーボックス。
機能面も充実しており、両開きのフタ、水栓付き、また高耐久性でクーラーボックスに座ることもできます。
また、クーラー内を清潔に保つために、抗菌剤を配合したプラスチックを採用。
断熱材には「ウレタンフォーム」を採用し、冷却性能と価格のバランスに優れています。
シマノ フィクセル リミテッド 22L
汎用性の高い22リットルの釣り用クーラーボックスです。
底面と側面に真空パネルを採用、この3面の真空パネルが一体化しているため、隙間がなく、より冷気が逃げにくい構造になっています。
また、クーラーボックス内部は抗菌材配合プラスチックを使用、蓋は両開きのでお手入れも簡単です。
シマノ フィクセル リミテッド 30L
44cmまでの中型魚を折らずに収納できる、容量30リットルのクーラーボックスです。
断熱材は一体型の3面真空パネルで構成され、外気温が31℃の時でも75時間氷が保てるほどの保冷力を備えています。
30リットルのクーラーバッグは、飲み物や食べ物を入れても余裕があるので、小型から中型の魚の釣りに数日間使用することができます。
シマノ スペーザ ライト 350
60cmまでの魚を曲げずに入れることができる35リットルの大型クーラーボックスです。
キャスターとハンドルが付いているので、大きな魚を入れて重くなっても、一人で簡単に移動できます。
保冷については、氷を45時間保存でき保冷力も抜群に良いおすすめのクーラーボックスです。
シマノ スペーザ ホエール ベイシス 45L
70cmの大型魚を曲げずに収納できる45リットルの大型クーラーです。断熱材は
「底面真空パネル+発泡スチロール」でできており、軽量化と保冷性を両立しています。
キャスター付きなので、魚でクーラーボックスが重くなっても簡単に持ち運びができます。
本体内部は抗菌剤入りのプラスチックでできており内部は常に清潔に保たれています。
重量:7.6kg
内寸:280×700×230mm
外寸:365×830×325mm
断熱材:発泡ポリスチレン+1面底真空パネル
ICE値:55h
釣り用クーラーボックスについてまとめ
釣り人にとってのクーラーは、釣りをする上でロッドやリールと同じくらい重要なものです。
特に釣った魚を美味しく食べるためには、保冷力の高いクーラーがおすすめです。
使用されている断熱仕様で選ぶことも大切ですが、実際にクーラーを使用した人の口コミや感想も参考にすると良いでしょう。
是非この機会にお気に入りのクーラーボックスを見つけてみてはいかがでしょうか。