ゲーミングモニターには、画面の動きの滑らかさを表す「リフレッシュレート」があります。
リフレッシュレートは、ゲーミングモニターの機種によって、60Hzから240Hzの間で変化します。
特にリフレッシュレートが60Hzのゲーミングモニターは、非常に安価で購入しやすいのが魅力です。
今回、60Hzのゲーミングモニターはどんなゲームに向いているのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、どんな製品がおすすめなのかを解説しています。
ゲーミングモニターを選ぶ際の参考にしてください。
60Hzのゲーミングモニターに対応したゲーム機とは
60Hzゲーミングモニターは、Nintendo SwitchやPS4などの家庭用ゲーム機からの映像出力に適したモニターです。これらの家庭用ゲーム機は、映像出力のリフレッシュレートが60Hz以下に対応するように設定されています。
そのため、リフレッシュレートが高いゲーミングモニターを接続しても、性能を十分に発揮することはできません。
60Hzのゲーミングモニターは、そのモニターが提供する最大のリフレッシュレートでプレイすることができます。
ただし、PS5は最大120Hzの出力に対応しているため、60Hzのゲーミングモニターでは十分でない場合があります。
高速なゲームやグラフィックが要求されるゲームをプレイしたい場合は、120 Hzに対応したモニターを選択する必要があります。
60Hzのゲーミングモニターの最大の特徴は、低価格で販売されているため、導入しやすいということです。初めてゲーミングモニターを購入する場合、あまりに高価なものだと手が出せないこともあります。60hzのゲーミングモニターは非常にリーズナブルなので、ゲーミングモニターデビューにおすすめです。
60HzモニターはNintendo switchやPS4にぴったり
家庭用ゲーム機の多くは、映像出力のリフレッシュレートが最大で60Hzで、家庭用ゲーム機の代表格であるNintendo SwitchやPS4も、最大リフレッシュレートは60Hzです。
その為、Nintendo SwitchやPS4のゲームを大画面でプレイしたい方おすすめのゲーミングモニターです。
PS5は最大120Hzに対応
PS5は8K出力に加え、フルHD、4K出力にも対応し、最大120Hzのフレームレートに対応しています。
PS5で高解像度でプレイする場合、60Hzのゲーミングモニターでの出力では、最高のパフォーマンスを発揮できません。
家庭用ゲーム機で主にゲームをプレイする場合は、ゲーム機の最大リフレッシュレートに合わせてモニターを選ぶとよいでしょう。
PCゲームをする場合は注意が必要
PCゲームと家庭用ゲーム機を両方プレイする方には物足りないかもしれません。
特にFPSやアクションなど動きの速い画面では、リフレッシュレートが高いほど画面が滑らかに動きます。
最高のパフォーマンスを発揮するためには、高いリフレッシュレートを出すことができるモニターを使用しましょう。
60Hzゲーミングモニターは機能面もチェックが必要
同じ60Hzのゲーミングモニターでも、価格は1万円台から高価なモデルまで様々です。
高価なゲーミングモニターは、ゲームジャンルに合わせてモニターの画像モードを変更する機能が搭載されているモデルも販売されています。
FPSゲームであれば、遠くの敵を見やすくしたり、マップを把握しやすくするため有効なモードと言えます。
また、目に優しく、画面のちらつきを抑えるブルーライト軽減機能を搭載しているモニターもありますので機能を確認し、自分や予算に合ったモニターを購入することをおすすめします。
60Hzモニターにも価格差がある
60Hzのゲーミングモニターは、2万円台から3万円台のモデルが最も多く、最も高いモデルで4万円台のものも販売されています。
安いものでは1万円台のゲーミングモニターもあるので、予算に合わせて選びましょう。
同じ価格帯のゲーミングモニターでも機能が異なるので、自分に必要な機能が備わっているかを確認しましょう。
液晶パネルでゲーミングモニターを選ぶ
ゲーミングモニターには様々な種類があります。「TN」、「IPS」、「VA」があります。
TN(ねじれネマティック液晶)
TNパネルは、ねじれネマチック液晶とも呼ばれ、最も広く使われているパネルです。
ほとんどのゲーミングモニターに採用されているパネル仕様で、対応リフレッシュレートの幅が広く、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。
手頃な価格で高性能なゲーミングモニターをお探しの方におすすめです。
IPS( In Plane Switching)
IPSパネルは、TNパネルに比べて視野角が広く、画面のにじみが少なく美しい色再現が特徴でADS(Advanced super Dimension Switch)パネルとも呼ばれます。
TNパネルに比べ応答速度がやや遅く、FPSには不向き。MMORPGなど、世界観を重視するゲームのプレイヤーにおすすめ。
VA(バーチャルアライメント)
TNパネルやIPSパネルに比べ、黒が鮮明。視野角はTNパネルとIPSパネルの中間で、遮光性が高く、ぼやけが少ないパネルです。
画面全体が黒くなるため、FPSで使用した場合、敵を発見しにくいというデメリットがあります。
どちらかというとゲームよりも映画や動画の視聴に適したパネルです。
パネルの表面加工
モニターの表面仕上げには2種類あります。グレアとノングレアです。
グレアは光沢のある表面で、色の深みや美しい映像が特徴です。
一方、ノングレアは「アンチグレア」とも呼ばれおり、光沢のない滑らかな手触りで、指紋や埃などの汚れが付きにくいのが特徴です。
ノングレアはグレアに比べ、映像がやや曇って見えるが、長時間使用しても目が疲れにくいのが特徴です。
その他機能について
ゲーミングモニターの代表的な機能はブルーライト低減とフリッカーフリーの2種類です。
ブルーライト
低減機能ブルーライト軽減機能は、その名の通りブルーライトをカットすることで目の疲れを軽減する機能です。ブルーライトの量が減ることで、画面全体がやや黄色味を帯びます。
フリッカーフリー
フリッカーと呼ばれる画面のちらつきを抑え、長時間の使用でも目が疲れにくくする機能です。
フリッカーフリーでないモニターは、よく見ると画面に黒い線が入っていますが、この線を消すことで、クリアな映像出力が得られます。
この機能は、幅広いゲームジャンルで効果を発揮します。
60Hzおすすめのゲーミングモニター
エイサー KG251QGbmiix
FPS向けの日本エイサー製ゲーミングモニター。
特徴は、リフレッシュレート75Hz、TNパネル、応答速度0.7ms、HDMI端子2つ、スピーカー内蔵、ブルーライト軽減、フレームレスなど、ゲームに必要な機能をすべて備えていることです。
これだけの機能を備えながらコストパフォーマンスに優れたゲーミングモニター。
LGエレクトロニクス 22MN430H-B(21.5インチ)
反射防止コーティングを施したIPSパネルモニターで、60Hzのゲーミングモニターとしては非常にお求めやすい価格です。サイズが小さいので、2台のモニターでプレイしたい人に向いています。スイベル機能により、モニターを左右に傾けることができるので、狭い場所での使用にも適しています。特別な機能はありませんが、応答速度が5mと速く、価格以上に使い勝手の良い、バランスの良いゲーミングモニターです。
IODATA LCD-AH191ED(18.5インチ)
カラーもブラックとホワイトの2色を用意し、ご自身のPC環境の雰囲気に合わせてお選びいただけます。ADSパネルを採用し、広い視野角と美しく鮮やかな色彩を楽しむことができます。ブルーライト低減機能「ブルーリダクション2」、画面のちらつきを抑える「フリッカーレス」を搭載しています。
アイ・オ・データ EX-LDGC252STB
I-O DATAのFPS向けゲーミングモニター。応答速度0.6msの高速TNパネルを採用しているため、かなり高速です。また、表示ラグも約0.02フレームなので、FPSやレースゲームをプレイする際にもズレの少ない映像が楽しめる。その他、暗いシーンを鮮明にする「ナイトクリアビジョン」機能を搭載しており、ゲーム中の暗いシーンに隠れた敵を素早く発見し、攻撃することができるのも特徴です。
アイ・オ・データ EX-LDH241DB
IPSパネルと同様の優れた性能バランスを持つADSパネルを採用。
広視野角のため、1台のモニターを複数人で見ても、鮮明できれいな映像で見ることができます。
また、黄青色光低減技術により、色の変化を抑えながら、目を疲れから守ります。
その他、ケーブルホルダーやスマートフォンスタンドなど、利便性に優れた機能を搭載しています。
【アイリスオーヤマ】ILD-A16262KS-B(15.6インチ)
コンパクトなデザインで持ち運びしやすい15.6型のポータブルモニターです。小型で実用的なコスパの良いモニターをお探しの方にもおすすめです。コンパクトなデザインなので、Nintendo Switchなどの小型家庭用ゲーム機と一緒に持ち運ぶことができます。専用保護カバーは、スタンドとしても使える2WAY仕様で、快適な使い心地です。
LGエレクトロニクス 27EA430V-B(27インチ)
美しいフルHD IPS液晶パネルを搭載した27インチモニターです。1万円台のモニターとしては最大級なので、大画面でゲームをプレイしたい方に向いています。
また、画面のちらつきやカクつきを抑えるAMD Free Sync技術を搭載しているので、FPSやTPSにおすすめです。また、暗い部分や見えにくい部分を自動的に検出して明るくする「ブラックスタビライザー」機能も魅力的です。
Acer PM161Qbu(15.6インチ)
持ち運びに便利なスリムデザインを採用し、家庭での小型ゲーム機の持ち運びに最適な15.6型モバイルディスプレイです。15.6型ながらIPS仕様のフルHDパネルを搭載しており、広い視野角と細部まで鮮明な画像を楽しむことができます。
背面にはスタンドが付いているので、どこにでも置いてゲームを楽しむことができます。
アイリスオーヤマ ILD-A1616MS-B(15.6インチ)
最大色域1677万色のIPSパネルを搭載したポータブルモニター。USB Type-C端子とminiHDMI端子を搭載しているので、AltMode対応のスマートフォンにも接続可能です。接続は電源を入れて末端の機器に接続するだけなので、初心者でもストレスなく使用できます。また、薄型で設置場所を選ばないため、さまざまなシーンで活用できるモニターです。
ASUS VG245HE-J
ASUSの24インチ75hzゲーミングモニターです。応答速度が0.6msと非常に速く、PS4でのFPSゲームに人気です。また、HDMI端子を2つ搭載しており、PS4、Switch、PCの同時接続が可能です。画面ノイズを軽減するFree Sync対応や、ブルーライトを軽減するASUS Eye Care技術も搭載しており、長時間のゲームにも適しています。
ASUS VZ249HEG1R-J
ASUSのウルトラスリムゲーミングモニターです。フレームレスデザインを採用し、薄さ7.5mmのウルトラスリムデザインと言えるモニターです。モニタースタンドは省スペースなラウンドデザインを採用し、設置しやすくなっています。色彩豊かでバランスの良いIPSパネルを採用し、応答速度も1msと速いので、テンポの速いゲームでも十分なパフォーマンスを発揮します。
BENQ GL2480
シンプルなデザインと機能性でありながら、安定した性能と1万円台という低価格も人気の要因です。また、フリッカーフリーや目の疲れを軽減するブルーライト軽減など、BenQ独自の技術により、より快適なゲーム環境を実現します。その他、多彩な色彩感覚を実現するユニバーサルカラーモードや、白黒を鮮明に表示する電子ペーパーモードも搭載しています。
リンクス LKM-156FA(15.6インチ)
用途に合わせて自由に角度を調整できるチルト対応の自立式スタンドを採用したモバイルモニター。筐体には3.5mmヘッドホン端子を搭載し、モニターのゲームサウンドをヘッドホンで聴くことができます。パネルはIPS仕様で視野角が広いので、鮮やかな画面でゲームを楽しむことができます。比較的手頃な価格なので、モバイルモニターとしてもおすすめです。
HP V28 4K(27.9インチ)
4K解像度に対応したTNパネル仕様のディスプレイで、27.9型の大画面が魅力です。また、応答速度が3.5msと高速なので、FPSやTPSなど応答速度を必要とするゲームに適しています。AMD Radeon FreeSyncにも対応しているので、ゲーム時のラグによるストレスもありません。
決して安いモニターではありませんが、価格以上の性能を持っているため、コストパフォーマンスが高くおすすめです。
Acer KG281KAbmiipx(28インチ)
V字型のスタンドデザインが特徴的な、28インチTNパネル仕様のゲーミングモニターです。応答速度が1msと非常に速く、高速なゲームもストレスなくプレイすることができます。この4K対応モニターは、画面の発色が非常に良く、色彩が鮮やかで迫力があります。TNパネルはIPSパネルに比べ視野角が若干狭いですが、一般的なゲームであれば問題なくプレイできます。
60Hz対応ゲーミングモニターについてまとめ
60hz対応のゲーミングモニターは多くのモデルがありますが、提供されるパネルや機能は様々です。
遊びたいジャンルや環境に合わせてモニターを選び、充実したゲーミングライフを送りましょう。